#10 トカゲはなぜ壁や天井を歩ける?足の裏に隠された仕組み

NoPちゃん、この前夜家の窓を見たら外側にトカゲが引っ付いていたんだ。

家の中からトントンしても落ちないしなかなかしぶとかったね。

トカゲってどこの壁でも歩いてるイメージなんだけどどうやって歩いてるんだろう。

触ったときにチクチク、ザラザラしてるわけでもなかったのに。

じゃあ調べてみよう!トカゲはなぜ壁や天井を歩ける?足の裏に隠された仕組み!

結論

結論からいうと、ヤモリなど一部のトカゲの仲間は、足の裏にある非常に細かい毛のような構造によって、壁や天井にくっついています。

吸盤のように吸い付いているわけでも、ベタベタした接着剤を出しているわけでもありません。

足の裏にある無数の細かな毛が壁の表面に非常に近づくことで、分子同士の間に働く弱い引力を利用しています。

この力は、

ファンデルワールス力

と呼ばれています。

足の裏には小さな毛がびっしり生えている

ヤモリの足の裏をよく見ると、指の部分に細かなひだのような構造があります。

さらに拡大すると、その表面には、

剛毛(ごうもう)

と呼ばれる非常に細かな毛が大量に生えています。

この剛毛はさらに先端で細かく枝分かれしていて、肉眼ではまず見えないほど小さな構造になっています。

つまり、ヤモリの足の裏は単なる平らな皮膚ではなく、

超微細な毛が大量に並んだ特殊な構造

になっています。

吸盤でくっついているわけではない

壁を歩く動物を見ると、

「吸盤みたいになっているのかな?」

と思いやすいですが、ヤモリの場合は違います。

吸盤なら、空気を抜いて圧力差を作る必要があります。

しかしヤモリは、真空に近い環境でも一定の付着力を示すことが知られています。

つまり、

空気の圧力を利用して貼り付いているわけではない

ということです。

ファンデルワールス力とは?

物質を作っている原子や分子の間には、とても弱い引力が働くことがあります。

これが、

ファンデルワールス力

です。

普段の生活では意識することはほとんどありません。

1つ1つの力は非常に弱いからです。

しかしヤモリの足では、無数の細かな毛が壁の表面に近づきます。

すると、それぞれの毛と壁の間に生まれる小さな引力が大量に集まります。

その結果、

体重を支えられるほど大きな力になる

というわけです。

壁がツルツルでもくっつけるのはなぜ?

ガラスのようなツルツルした壁でも、ヤモリは普通に登ることができます。

むしろ表面が細かく平らなほうが、足の細かな毛を壁へ近づけやすくなります。

ファンデルワールス力は、物体同士がかなり近づいたときに強く働きます。

足の裏の毛が柔軟に変形することで、壁のわずかな凹凸にも沿うことができます。

これによって接触する面積を増やしているのです。

じゃあ足を離すときはどうするの?

これだけ強くくっつくなら、

「一度くっついたら足を離せなくなるのでは?」

と思うかもしれません。

でもヤモリは、足の指の角度を変えることで簡単に付着力を弱めることができます。

足の毛は、ただ垂直に押し付ければ強くくっつくわけではありません。

一定の方向へ力を加えることで、毛の先端が壁に接触しやすくなります。

逆に指を反らせるように動かすと、毛が壁から順番にはがれていきます。

つまり、

くっつく・離れるを足の角度でコントロールしている

のです。

ベタベタしないのも大きな特徴

接着剤で壁にくっつくなら、歩くたびに足がベタベタしてしまいます。

汚れも付きやすくなります。

しかしヤモリの足は接着剤を使っていません。

分子間の弱い引力を利用しているだけなので、基本的には粘着物質を残しません。

そのため、

何度もくっついたり離れたりできる

という大きなメリットがあります。

汚れたらくっつけなくならないの?

足の裏にホコリなどが付けば、壁との距離が離れて付着力が弱くなります。

しかしヤモリの足には、ある程度の汚れを落としながら歩ける性質があると考えられています。

歩く動作の中で、足についた細かなゴミが表面から離れやすい構造になっています。

つまりヤモリの足は、

ある程度の自己清掃機能まで持っている

わけです。

ヤモリの足は技術にも応用されている

この仕組みは、人間の技術にも注目されています。

ヤモリの足をまねして、

  • 何度も使える接着材
  • 粘着剤を使わないテープ
  • 壁を登るロボット
  • 宇宙空間で物をつかむ装置

などの研究が進められています。

自然界の仕組みをまねして技術に応用することを、

バイオミメティクス

と呼びます。

ヤモリの足は、その代表的な例の一つです。

どんなトカゲでも壁を歩けるの?

すべてのトカゲが同じ仕組みを持っているわけではありません。

特に有名なのは、

ヤモリの仲間

です。

一方、地面を生活の中心にしているトカゲには、このような特殊な足の構造を持たない種類も多くいます。

つまり、

トカゲだから壁を歩けるのではなく、壁を移動する生活に適応した種類が特殊な足を進化させた

ということです。

まとめ

ヤモリが壁や天井を歩ける理由は、

足の裏にある無数の細かな毛が、壁との間にファンデルワールス力を生み出すからです。

1本1本の毛が生み出す力はとても小さいですが、何百万本もの毛が同時に働くことで、体を支えられるほどの力になります。

しかも吸盤や接着剤とは違い、指の角度を変えるだけで簡単に離すことができます。

壁を自由自在に歩き回るヤモリの足の裏には、

目には見えないほど小さな構造と、分子レベルの力を利用した驚くべき仕組み

が隠されているのです。

キーワード

ヤモリ / トカゲ / 足の裏 / ファンデルワールス力 / 剛毛 / 壁 / 天井 / バイオミメティクス / 科学

※本記事では、文章作成および画像生成の一部にAIを活用しています。

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